前回の記事にて防音ケースの構想を書きました。
その投稿からかなり期間が空きましたが、すでにケースは完成していて現在も運用しています。防音も問題なく機能しており、日常生活に何も支障ないレベルです。
というわけで、ケースの製作について記事を書きたいと思います。
防音を検討している方はご参考ください。
必要な材料
防音ケースに使用した材料を紹介していきます。
ケース
普通のカラーボックスを使いました。扉付きを必ず選ぶようにしてください。
また、後述の吸音材・遮音材の厚み、所有しているCNCの大きさ等を考慮してサイズを選びましょう。あと作業性を確保するためにゆとりを持ったサイズ選定をするのも良しです。
吸音材
吸音材は「吸音率」の数値が高いものと厚みで選びます。
スポンジのような吸音材なども売られていましたが、形を整えるためにお風呂に漬け込んだりと手間がかかりそうだったのでパネルタイプを購入しました。
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遮音材
遮音材は「透過損失」の数値が高いものと厚みで選びます。
吸音材とごっちゃに書かれている商品説明があったりしますが多分間違っていて、遮音材は吸音材と違って音を跳ね返す役割なのでゴムシートのような素材になってるはずです。
固定具
吸音材、遮音材の固定はタッカーを使用しました。吸音材は軽いので釘でも固定できますが、遮音材が結構重たいのですぐに剥がれてしまいます。
遮音材をタッカーでしっかり固定した後に吸音材を細い釘で固定すると綺麗に仕上がります。
オプション①:切粉の吸引ポンプ
切削をすると切粉が必ず出ます。その切粉を放置しておくとケース内が汚くなるので、吸引ポンプを設置して対策したいと考えていました。
探してみると色々出てくるのですが、性能を追い求めるとどうしても騒音が問題になります。
「CNCの音は改善しましたが、代わりにポンプの音がうるさくなりました。」だと笑えないので静音タイプのポンプを探していたところ、水槽用のポンプに静音タイプがありました。
吐出口数2口 静音設計 魚の移送/停電時用/釣り用 2W 酸素ポンプ 2口 水槽エアーポンプ エアーポンプ水槽用 水槽に酸素提供 アクセサリー付きエアポンプ 水槽に酸素提供 アクセサリー付きエアポンプ
エアーを吐出する商品ではありますが、小児科のお医者さんがいうには弁を裏表逆にすれば吸引ポンプになるとのこと。試してみるとホントでした😳
理屈は理解できますが、こんな簡単に改造できるのは驚きです。
ただ…吸引力が弱い。。。結構強めのポンプを選んだつもりでしたが、所詮は水槽用。切粉を全然吸うことができずに失敗となりました。
もっとこう…空気の流れとか考えながら検討した方が良さそうです。
オプション②:LEDライト
CNCの制御ボードから電源が取れるので、そこからLEDライトを点灯できるようにしましょう。Vビットの振れを確認するときなどにライトがあると都合がいいです。
私は100均で適当なライトを買ってきてLEDの部分だけを剥ぎ取って取り付けました。
完成した防音ケース
上記の部品を使って製作したケースがこちら💁
苦労はしましたが割と良い感じに収まってくれたので気に入ってます。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は轟音CNCフライス用の防音ケースの製作について書きました。
初めての制作で苦労しましたが綺麗に仕上がって満足いく結果となりました。
次の記事では色々な加工パターンにおける防音性能を評価してみたいと思います。